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槇殿順記念病院の大腸がん診断・治療の特徴

●高精度の内視鏡診断技術により表在がんの早期発見に努めている

 

●早期大腸がんに対し、低侵襲な内視鏡治療、腹腔鏡治療を行っている 

大腸とは

小腸に続く管腔の臓器で、小腸に比べて2倍程度の太さがあり、長さは1.5m程度あります。

大腸は盲腸および虫垂、結腸、直腸の3つの部分に分けられます。結腸は上行結腸、横行結腸、下行結腸に分けられます。大腸では消化作用はほとんどなく、水分の吸収だけがさかんに行われています。

 


盲腸

結腸

直腸

大腸がんとは

2009年がん統計の部位別死亡者数では男性では第3位、女性では第1位を占めています。(結腸のみでは男性第4位、女性第3位) 大腸がんは早期の段階で発見できれば完治が可能とされていますが、現在検診にて行われている便潜血検査の精度や2次検診の受診をする人が少ないことが問題となっています。

当院では便潜血ではなく、下部消化管内視鏡検にて検査と場合によっては治療も同時に行っています。検査中は鎮静剤や痛み止め等を使用し、可能な限り痛みを抑えるよう努めています。

大腸がんの症状

進行した大腸がんでは、排便時の出血や腹部の膨満感、便秘といった症状がでますが、初期の大腸がんでは自覚症状がでることは少なく、がんのできた場所によっても自覚症状が違います。便が細くなった、便意が残るなど普段とはなんとなく違うといった症状を感じた場合には、検査を受けられることをおすすめします。

分類について

大腸がんの進行具合は、がんの壁深達度(T)、リンパ節転移の有無(N)、遠隔臓器転移の有無(M)から、大腸がんの進行度(stage)が決まります。低侵襲の治療を行うためには進行度の低い段階で発見することが肝要です。

 

 

N 0

リンパ節

転移なし

N1

領域リンパ節

1〜3個転移

N2a

領域リンパ節

4〜6個転移

N2b

領域リンパ節

7個以上転移

M1

遠隔転移あり

Tis(M)

(粘膜に限局)

0 - - - -

T1(SM)

(粘膜下層に達する)

stage T stage VA stage VA stage VB stage W

T2(MP)

(固有筋層まで達する)

stage T stage VA stage VB stage VB stage W

T3(SS,A)

(漿膜に達する)

stege UA stage VB stage VB stage VC stage W

T4a(SE)

(漿膜表面に接する)

stege UB

stage VB stage VC stage VC stage W

T4b(SI,AI)

(他臓器まで達する)

stage UC stage VC stage VC stage VC stage W

                                          (大腸癌取扱い規約 第7版より引用)

大腸がん治療の選択

各種検査で得られた結果を総合的に判断し進行度に応じて内視鏡的治療、外科治療、化学療法などを行います。

@内視鏡的手術

大腸がんが粘膜内にとどまっている表在型の場合には内視鏡的切除にて治療することができます。 

治療は粘膜下層に生理食塩水などの液体をを注入して腫瘍を浮かせた後に、輪っかのような器具(スネア)をかけて切除します。がんが早期で発見された場合、腫瘍は隆起しておらず扁平なものが多いです。当院ではこのような腫瘍も確実に切除するために、スネアに加えて鉗子も使用し、腫瘍を引っ張りながら切除を行っています。

詳細は低侵襲治療のページをご覧ください。

A腹腔鏡下手術

内視鏡的切除では治療が難しい場合や、リンパ節の転移が疑われる場合には腹腔鏡下手術が行われます。

腹腔内に炭酸ガスを入れて膨らませ、腹腔鏡と鉗子などで大腸の切除を行います。開腹手術に比べて手術時間はかかりますが、数カ所の小さな傷のみで手術を行うので、術後の回復が早く傷跡も目立たないという大きなメリットがあります。当院では積極的にこの腹腔鏡下手術を行っています。

詳細は低侵襲治療のページをご覧ください。