乳がんは女性のがんの中で最も罹患数(病期にかかる患者さんの数)の多いがんです。近年、乳がんに対する関心が高まり、乳がん検診を受ける人が増えています。日本における乳がん検診は、主にマンモグラフィー検査や超音波検査によって行われています。
最も広く行われているマンモグラフィー検査は高濃度乳腺(脂肪が少なく乳腺の密度が高い)の方や、乳房の奥(胸壁)や脇の下などに病変がある方では、一般的に見つかりにくいと言われています。
また超音波検査では、乳がんを疑うサインとして重要な石灰化が見えにくいと言われています。
乳腺MRI検査は、乳がんの画像診断として最も感度(病変の発見率)が高い検査です。マンモグラフィー検査や超音波検査でも見えない乳がんを見つけることが報告されています。 ⇒ MRI検査