近年、NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光法)などの画像強調内視鏡の進歩により、咽頭表在がんの発見例が増えており、他の消化器がんと同様に低侵襲な内視鏡治療が普及しています。
治療の適応は術前に生検を行い扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんと診断した上皮内および上皮下層浸潤に留まるもので明らかなリンパ節転移のない症例としています。
頭頸部癌取り扱い規約第5版(2012年6月)表在癌の壁深達度より引用(一部改変)
NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)とは、通常光観察では見えにくい小さな病変を特殊な青い光で見えやすくします。早期がん等の病変の発見率向上のため、注目を集めている内視鏡診断技術です。