肺がんに対して、従来の胸部X線検査では、2cm以下の腫瘤を見つけることは難しく、早期発見も困難です。CTにおいても早期の肺がんはすりガラス状に描出されるため、適切な条件で撮影しなければ、病変を見落としてしまう可能性があります。当院では熟練した放射線科医と放射線技師が画像を読み、早期肺がんが疑われる場合、その場所を1mmのスライス幅ですりガラス状の影がより鮮明にわかるように拡大した画像を再構成するHR再構成を行っています。
他にも、CTで撮影したデータをワークステーションに転送し、画像処理をすることにより、腹腔鏡下手術の際に必要になってくる、血管の3次元画像、胆嚢や総胆管などの3次元画像を作成、気管支鏡検査に必要な仮想気管支鏡なども作成しています。
2018年3月、80列160スライスMDCTを導入いたしました。
このCTは従来のCTと比較し最新の被ばく低減技術が搭載されており、X線の出力から検出にいたる過程において、被ばくと画像のクオリティを決めるあらゆる要素を徹底的に見直されています。
がん、心疾患、脳血管疾患、救急外傷など形態診断にとどまらず、多様化する医療ニーズに応えるべく最新のアプリケーションを搭載し疾患評価や治療効果判定などに高精細な画像を提供します。
2016年4月、冠動脈(心臓)CT検査を導入いたしました。
冠動脈(心臓)CT検査は、心臓カテーテル検査と異なり非侵襲的に冠動脈評価が得られる検査法です。
カテーテル検査に比べ身体的負担を大幅に軽減します。